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2020.10.12
こんにちは。
八雲グリーン・ツーリズム推進協議会事務局の赤井です。
今回より定期的に八雲町のグリーンツーリズム関係の活動をこのブログを通じて発信していきたいと思います。
第一弾の今回は、コロナ下での八雲町の体験観光の現状や実際の受入について紹介していきます。
新型コロナウィルスの影響で全世界の旅行業会は大変な打撃を受けました。八雲町も同様です。
古民家ゲストハウスSENTOでは4月と5月の宿泊者数が通常の8分の1ほどに落ち込みました。体験事業はほぼ0です。宿泊も体験もメインターゲットに据えていた外国人旅行客(インバウンド)が入国不可になったのが大きな要員で、道南だと函館なんかはかなりの大打撃を受けていることでしょう。
そんな中、町内では飲食店がテイクアウトを実践したり、弁当配達を始めたりと色々とこの苦境を乗り越えるため新たな試みがスタートされていました。
宿泊に関しても道民割りやGOTOトラベルが始まってから少しずつ旅行客は復活していて8月はかなり数が戻ったように感じられました。
それでも観光自体は外国人が入ってこれない状況が続いている今、新たな取り組みをしないと生き残れないのは現状です。そこで今まで外国人をメインに考えていましたが、日本人にもしっかりと目をむけてコロナ下でも安心して楽しめるグリーンツリーズムを推進していけるよう進めていければと思います。
八雲町では2019年より本州の修学旅行生の受け入れを始めました。4人〜10人までのチームを作り、それぞれ農家さんや漁師さんの家に入り1泊か2泊をして現地の農業漁業の生活を体験するといったプログラムです。
去年は合計4校の受け入れをし、約300人程の中高生が八雲町の農家、漁家で民泊をしました。到着当初はとても緊張した顔で入る学生たちが、出発の時には泣き出す生徒がいるなど感動の場面を多く見受けられました。
そんな修学旅行も今年のコロナの影響でほとんどが中止、または近場に変更ということで、受け入れ予定は今のところ0になりました。一応民泊ではなく日帰りでの体験などで修学旅行で来る学校も増え始めているということなので、来年以降からはまた受け入れができることを祈っています。
コロナの影響で急速にテレビ電話が普及しました。Zoomというアプリでテレビ会議をしたり、Zoom飲み会と呼ばれるオンライン飲み会が流行ったりと新たなフィールドがコロナによって開かれました。
実は和歌山で始まった「オンライン宿泊」と呼ばれる実際に現地にはいけないけどオンラインでゲストハウスに宿泊してお金も支払うという先進的な取り組みがゲストハウス業界ではかなり注目されました。しかも、かなり人気があるんだとか。
八雲でも何かオンラインを活用した取り組みができないかと考え、「オンライン体験」という物を試作的に挑戦してみました。実際に八雲で体験できる農業や漁業をオンラインを通じて体験するという物です。
第一回目は落部と熊石両方を繋いで漁業体験をオンラインで実施しました。漁港や砂浜を散策したり、実際に船に乗って沖に行ったりタコや魚を間近で見たりと、ボリューム満点の内容でした。オンライン体験後は実際に関わった生産者の商品を郵送で送るまでが体験料に含まれます。
改善点は多々ありましたが、満足度はかなり高く、今後の可能性を感じたので今後もどんどんこの事業を進めていければと思います。
新聞やテレビでも紹介されましたが、2020年7月に道南の各市町村が連携して観光を盛り上げていく協議会「Discover Southern Hokkaido」の設立総会を八雲町のSENTOで行いました。道南の観光窓口の一本化やガイドのシェア、広域でのツアー造成など道南で連携することにより受け入れ事業者も観光客にもメリットが出るように仕組みを作っていく予定です。
さらに、1年後には法人格を取得し、2年後にはDMOの登録を目指すため、八雲町が事務局として今後様々な活動を予定しています。今年度中に2つのモニターツアーを開催する予定なので、また追ってこの通信で結果報告をさせていただきます。
現在会員は八雲町、鹿部町、七飯町、北斗市、函館市、森町、せたな町、今金町、奥尻町から民間事業者を中心とした意欲の高いメンバーが参画しています。事業を進めながらゆくゆくは道南の全ての市町村に入ってもらえるようにして行けたらと思っています。
以上が第一回目の八雲グリーンツーリズム通信となります。コロナウィルスは八雲町のグリーンツーリズム事業にも大きな影響を及ぼしてはいますが、逆に表立って活動できない期間を利用して新たなチャレンジのための準備を行っている状況です。
今後withコロナとしての事業はもちろん、afterコロナではインバウンドは回復すると予測されるので、しっかりとそれぞれのターゲットにそった準備をして行けたらいいなと思っています。
また、この状況下でも少しずつ体験観光客も来てはいるので、次回以降から少しずつ体験観光の現場も紹介して行けたらと思います。