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2021.2.1
こんにちは。
八雲グリーン・ツーリズム推進協議会の赤井です。
2021年始まりましたね。
今年は雪が多くて色々大変な年ですが、観光に関して言えば雪遊びで様々なアクティビティーができるので豊作とも言えます。
今日は秋に行った、アドベンチャートラベルのモニターツアーの様子を紹介します。
アドベンチャートラベルとは「自然」「文化」「アクティビティー」の2つ以上の要素をもった旅行形態で欧米豪などの比較的富裕層な人たちの間で人気があります。
また、高単価なのと地元民との交流を通じて深く地域を知るといった特徴もあり、八雲町を初め道南の各地の観光との相性も良いと考えて道南協議会「Discover Southern Hokkaido」が渡島振興局とコラボしてモニターツアーを実施しました。ちなみに参加者はSENTOでボランティアをしていたチェコ人のヤンさんです!
初日はまず七飯大沼でサイクリングツアーから始まりました。
駅前から電動自転車をレンタルし、大沼を一周します。電動自転車なので体力に自信のない方でも安心して参加可能です。
道中綺麗なスポットがいくつかあるので、都度止まって写真をとったり、大沼についての説明を受けたりしながら周ります。
綺麗なスポットだけではなく、パワースポットとも言われている駒ヶ岳神社などもあります。ここには「大岩」と呼ばれ、1914年に駒ヶ岳が噴火してきた時に飛んできた岩が祀られています。こんな大きな岩が降ってきたと考えると恐怖ですね。
半周ちょっとくらいを周ったあたりで「大沼セミナーハウス」というところで休憩。ここではコーヒーを飲みながら、大沼の自然についての説明を受けながら体をあっためました。
その後スタート地点に戻ってサイクリングは終了!日も暮れてきたので星空カヌーに向かいます。
天気がよく沼もとても穏やかだったので最高のコンディションでカヌーを楽しめました。夜の湖面は最初は少し怖かったですが、星空や駒ヶ岳がとても幻想的で昼間には味わえない特別な空間がそこにありました。
その後夕飯を食べにキャンプ場へ。今流行りのグランピングテントの中で鍋をいただきました。
初日大沼での1日はこのような工程となりました。自転車でのガイドの難しさや夜カヌーの怪我や転倒などのリスクの軽減、夜の寒さ対策など諸々課題は見つかりましたが、新たな発見も多く見つかり大沼の可能性を感じられる1日でした。
2日目は午前中は鹿部町で昆布ツアー、午後は八雲町で軟白ねぎの収穫体験と2つの町で漁業と農業の体験を行いました。
昆布の産地として有名な鹿部町で昆布の歴史や文化、産業を学びながら体験できる昆布ツーリズムに参加しました。
まずは実際に昆布が養殖されている海を見に行きます!ガイドの詳しい説明のもと、鹿部町の昆布の歴史や種類、養殖についてなど色々と勉強します。
その後、実際に昆布漁を行っている漁師さんの作業小屋にお邪魔して昆布のカッティング作業の様子や昆布の貯蔵庫などを見学しました。昆布のカッティングなどは体験も可能です。
漁師さんの作業小屋の後は鮭の遡上を見学に行きました。丁度鮭の遡上シーズンだったので、街中に流れる川の下流にたくさんの鮭が登っているのが見えました。
迫力満点の鮭を見た後は鹿部道の駅にお昼を食べに行きました。ここではただ食べるだけではなく、昆布を使った様々な料理を浜の母さんたちと一緒に作る体験ができるんです!
今回は鹿部の昆布を使って昆布巻きを作りました。
その他にも鮭といくらの親子丼や浜の母さん特製の漬物や浜汁などここでしか食べられない美味しい漁師飯をたくさん楽しむことができました。
鹿部で美味しいランチを食べた後は八雲町落部に軟白ねぎの収穫体験をしに行きました。
丁度この日は檜山の方から農泊を勉強しに観光関係者が何人かきていたので一緒に体験を行いました。
まずは実際に軟白ねぎを栽培しているハウスに行って、軟白ねぎの説明を聞きます。その後農家さんの指導の元実際に収穫をします。
その後実際に農家さんが出荷まで行う作業(根っこきり、皮むき、梱包)などを見学して体験します。ねぎの皮むきは機械を使ってエアーで剥くのですが、これが結構楽しくて人気でした。
ねぎの体験が終わった後は、ねぎ農家の森岡さんが所有しているプライベート温泉「磐石温泉」に入りに行きました。電波の届かないような山奥にひっそりと佇む秘湯温泉で雰囲気やお湯、周りの景色など最高の温泉です。
そしてDay2の締めくくりは農業体験をしたハウスでBBQ!さっき収穫した軟白ねぎを中心に、地場産の野菜やお肉などを贅沢にいただきました。
道南アドベンチャートラベル最終日は八雲町に昔実在した鉱山村の跡を探検する川歩きトレッキングツアーに参加しました。
スタートは旧鉱山村の郵便局だったところ。そこから笹藪をかき分け、川を渡りながら山に入っていきます。
川歩きは道が不安定で歩き方を間違えるとずぶ濡れになるので、アドベンチャートラベル的にはレベル2もしくはレベル3相当のアクティビティでした。
ここの山では昔桜マンガンが多く取れていて、道中たくさんの桜マンガンがまだ落ちています。
約1時間半くらいかけて川を登っていくと、鉱山の廃炉がある「ズリ山」と呼ばれる今回の探検の目的地に到着。
山の上なので景色も絶景なのに加えて、近くに滝も流れていて、大自然の豊かさを感じながら山頂で休憩をしました。
最後は廃炉の前で集合写真をとって下山。
川歩きに慣れてきたのもあって帰りは行きよりもスムーズに歩けました。
今回道南地域で初のアドベンチャートラベルのモニターツアーを開催し、函館以外の地域のコンテンツの可能性がすごく感じられました。
道南にはお金を払ってでも体験するべきものがたくさん眠っています。今後はそういったコンテンツを磨き上げられるよう色々と挑戦していきたいです。
今回のツアーで出た様々な反省を活かしてより素晴らしい体験コンテンツを造成し、道南全体のアドベンチャートラベルの推進をしていければと思います。