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2023.3.20
こんにちは!八雲町の古民家ゲストハウスSENTOでスタッフをしているあんなです!
北海道八雲町で第2弾のフリーランス養成講座『ハチフリ』が、2月17日〜21日の日程で開催されました!わたしは、参加者として、4泊5日全プログラムに参加してきました。
今回のメインテーマは、「事業計画とスキルシェア」。
ハチフリは、Webデザインやライティング、マーケティングなどを専門にしている講師陣から、今後フリーランスとして独立したい方や、スキルアップを目指す方などを対象にフリーランスとしての働き方を学んでいく合宿型の講座です。
今回は、冬の北海道を満喫しながらのプログラムが構成されており、あっという間の5日間となりました。
参加者は全8名で、北海道内外から素敵なメンバーが集まりました!
なかには、既にフリーランスとして働いている方であたらしく事業を展開していきたい方や、春から就職先が決まっている大学生が今後の新しい選択肢を見つけるために参加したりと、それぞれがこの期間をきっかけに新たなことに挑戦していきたい、という想いを抱いているように感じました。
参加者の私たちが、どんな想いで参加し変化があったのか、そして、講師陣からどんなスキルを学んだのかなどなど、ハチフリに参加したかったけど出来なかった方やこれから八雲町を訪ねたいと思っている方へ向けて詳しくレポートしていきます。
まずは、今回滞在の拠点となるゲストハウスSENTOに集合し、となりに隣接されているカフェで自己紹介タイムから。初日から参加の参加者7名と、講師、運営スタッフも合わせて15名ほどが集まって今回のハチフリがスタートしました!
当日の1週間前に一度、オンラインで参加者のみなさんと顔合わせの機会もありましたが、私は参加できなかったので、当日までどんな方達が参加しているのかも分からず…緊張しながらのスタートとなりました。
最初の講座は「自己理解のためのワークショップ」。
初めに、AI会を行いました。
AI会とはAppreciative(真価がわかる、価値を認める)Inquiry(探求、質問)の略称です。
二人一組になり、ひとりが一方的に、「学生時代や、これまではどんなことをしていたのか」「ハチフリに参加した理由」「これから未来でやってみたいこと」など、自由に発言していくことを30分間続けます。聞く側は相手の言葉のメモをとりながら、発言に対し肯定を意識しながら質問したり、返事をし、互いの自己理解を深めていくという会です。
自分自身が本当にやりたいことや、向かいたい方向はどこなのか、なぜぞう思っているのかを改めて言語化していくことで、今回のハチフリ期間中でやるべき方向性が見えてきました。
今回のテーマは「事業計画とスキルシェア」。
私たちは、最後に自分自身の事業計画を発表するところまでが、今回のゴールです。ゼロから考えていかなければならない人もいれば、現在の事業をどうレベルアップさせていくかを考える人など様々。各々、試行錯誤しながらの5日間が始まっていきました。
初日の夜は、SENTOでご飯とお酒を交えて交流会を行いました。
皆さん緊張の中での初日を迎えていましたが、食事をしながらだと会話も弾み、講師陣へは「フリーランスの生態系」と題して、仕事に関することや、普段の生活リズムなど根掘り葉掘り質問をさせて頂きました。
その後は、ゲストハウスのリビングに集まってボードゲームをしたりと参加者同士も打ち解けている様子でした。
2日目は、ペコレラ学舎に移動して「事業計画ワークショップ」からスタート。
事業計画ワークショップでは、自分自身の事業と未来のことを考えていくために、講師のりこさんがフリーランスとして独立した当時の事業計画書を見せて頂きながら、事業計画を立てるメリットなどのお話を聞きました。
そして、事業計画を立てていくために、まずは「やりたいことリスト100」のシートを作ります。
やりたいことは沢山あるし、スラスラ書けそうだな、と思っていても100個埋めていくには、意外と時間がかかります。
お互いのシートを見れるようにして、ヒントを貰いながら、コメントし合いながら埋めていく作業は、まだあまり深く交流できていなかった方のことも、少しだけ知れるようで面白かったです。ワークショップ中に設けられた作業時間で書き終えた参加者は、たった一名。皆さんお昼までの作業時間の間も、リストを埋めていくのに必死でした。
100個の項目を全て埋めた後は、項目事にその欲を抽象化し、自分自身の人生の軸になっているモノは何なのかを探っていく作業と続き、自己理解を深めていきました。
午後からは、「八雲巡りツアー」!
八雲町の郷土資料館・木彫りの熊資料館・梅村庭園にお伺いしました。
八雲町は、日本で唯一日本海と太平洋の二つの海をもつ町として知られていますが、漁業はじめ農業、酪農、林業など一次産業が基幹産業となり栄えてきました。
郷土資料館では、八雲町がどうやって開かれてきたのか開拓当時の歴史から、産業に関する資料が多く展示されています。また、木彫り熊の発祥の地として長い歴史があり、木彫り熊資料館ではここでしか見れないレアな木彫りの熊たちが展示されています。
初めて八雲町を訪れてくれた参加者も多く、皆さん興味津々に見学していたのが印象的でした。
夕飯時には途中から参加の方も揃い、町内の飲食店「伊勢屋」さんで交流を深めていきました。
3日目は、講師のさあやさんからのスキルシェアの時間で、「Webデザインの基礎」を学びました。
デザインの基本的なルールから、色やフォントが与える印象などを、実際に使われている広告などを見ながら、初心者の私たちにも分かりやすく説明していただきました。
ここで学んだことを基礎にハチフリのバナーを作ることを課題として頂き、ハチフリが終わったあとも取り組んでいます。
次に、「Notionの活用」についてのスキルシェアを講師の皆さんからお聞きしました。
Notionとは、メモやタスク管理、データベースなどさまざまな機能を一元的に扱うことができる万能なアプリです。「オールインワンデータベース」と呼ばれ、多くの企業やフリーランスの方が利用しているそうです。
とても万能なツールですが、慣れるまでの最初の期間は使うのが少し難しく講師の皆さんも苦戦したそうです。参加者の中には現時点でNotionを使っている方は少なかったですが、活用できたら便利だと知り、皆さん前のめりになって聞き入っている様子でした。
お昼の時間は、いくつかグループに別れて現在の作業状況のことなどを話し合いながら、ペコレラ学舎のみなさんが作ってくれたスパイスカレーを頂きました。
午後からは、「冬の運動会!!」。
町民の方にも参加して頂き、25人以上の大人が集まり冬の運動会を開催しました!全部で4競技、雪の上を走ったり、雪玉を投げたりと、皆さんが童心に戻って無邪気に楽しむ姿はとても面白かったです。運動会が終わってからも、ソリ遊びなど冬の北海道で最高の雪遊びの思い出ができました!
夕方からは、運動会で冷えた身体を町の銭湯で温めてから、SENTOで鍋を囲いました。夕飯の時間は、講師陣と参加者がより深い話し合いができるように組まれており、最終日までのこり少ない時間の中で詰めた話し合いができました。
講師陣の皆さんからは、参加者の親身に寄り添う言葉をいただくので、参加者の皆さんは、自分自身を改めて見つめながら、この時間をきっかけに、新たな気づきが生まれた人や、考えがまとまってきた人も見受けられました。
講座の時間としては最終日となる4日目。
朝は、ペコレラ学舎で冬のテントサウナを満喫しました。
毎日、学びと作業時間と交流の時間で充実している分、疲労も溜まりつつあった身体をサウナで整いながら、考えを整理することができました。冬の澄んだ空気の中で、目の前に広がる雪景色と共に整うテントサウナは心も身体もリセットされる素晴らしい時間でした。それから、ペコレラ学舎のスタッフの周平さんがお手製ラーメンを振る舞ってくださり、最高のサウナ飯を頂きました!
午後からは、講師の卓志さんと参加者の哲さんによる「営業&マーケティング」のスキルシェア。
お腹も満たされ眠くなりそうなところでしたが、最後のワークショップということで皆さん真剣に取り組んでいました。
この時間では、フリーランスの方がどんな仕事をしているのか、そして、どんな風に仕事をいただくのかなど実際使用しているツールを見せて頂きながら学びました。最後には、参加者の皆さんが今後やりたいと思っている事業に対して、そのサービスや商品をどう売っていくのか、どんな人に届けたいのか、それによって自分自身がどんな人でありたいのか、などを深堀りしていきました。
そして、最後に!
皆さんが、これまでの4日間の間に考えた「今年の事業計画」の発表&フィードバック会が行われました。
今年1年の目標や、それを達成するためのスケジュールなどをひとり10枚前後のスライドを作成し発表していきました。中には20枚以上のスライドを用意する方も…!凄すぎる。
初日から学んできたスキルや、自己理解のために行ってきた「やりたいことリスト100」を通じて見つけた自分の軸と、これまでの経験から自分の中で考えてきていたことを、全てまとめていく作業は簡単なことではありませんでした。発表のギリギリまで、スライドの作成に励み、自分の番がくるまで緊張の時間を過ごしたはずです。
それぞれが抱く目標や、やりたいこと。そして、事業として何を起こすのか、どうやって作っていくのか。また、まだどんな事業をしていきたいかの詳細は決まっていないが、自分自身の生き方としての方向性が見えてきたことなど、個性を輝かせながらの発表タイムとなりました。
そして、講師の皆さんからそれぞれコメントを頂き、目標達成のためにもっと明確にしていかなければならないことや、すぐにできそうなことなどをアドバイス頂き、終了となりました。
全ての発表が終わり、一人ひとりがコメントをしていく場面では涙が溢れる場面もありました。この短い期間で関わった皆さんと共に素敵な時間を過ごすことができたことは勿論ですが、それ以上に自分自身の人生を見つめなおせたり、これからの働き方なども含め、生き方が変わっていくきっかけになる期間になったのだと感じました。
最後の夜は、町民からもとても人気な鉄板焼き店「みよし」さんで今日までのことを振り返りながらの締めとなりました。
最終日は、「八雲巡りツアー」第2弾!
森の中へスノーシューツアーに出かけた後、ハーベスターとエルフィンで八雲町のおいしいもの巡りをしました。
スノーシューツアーでは、前日までに降り積もった新雪の中を歩き、途中で木々の間をぬってソリで遊んだり、静かな森の中で小休憩をとりながら冬の北海道を満喫するツアーとなりました。丘を登った先からは、噴火湾を一望できとても素敵な景色に囲まれ、幸せな時間でした。
ハーベスターとエルフィンは、八雲町のPAに隣接されている丘の駅のすぐそばにあり、とても人気のあるスポットです!八雲町に立ち寄った際は、ぜひご利用ください!
あっという間に5日間の全日程を終え、皆さんとても充実した時間になったはずです。自分自身を見つめながらの5日間、ひとりだけでは思いつかないところまで深堀り、気づきがあった方も、改めてやりたいことが明確になり目標が見つかった方も、お互い進む道は違うけれど「成長したい」という思いを抱いた仲間が八雲町に集まったことで素敵な時間を過ごすことができました!
5日間では足りないくらい、皆さんとの時間が楽しく、今後も様々な機会で関わりを持ち続けたいという感想や、発表をした目標を帰宅後すぐに実行している報告も届き、1年後にまた皆さんで集まって報告会をしたい、という声が上がるほど素敵な出会いと学びのある時間となりました。
私は、八雲町を拠点に暮らしていますが、皆さんにとってここでの時間が「また来たい」と思っていただける時間であったのならとても嬉しいです。
講師陣の皆さんも、参加者の皆さんもまたすぐ会えることを楽しみしています!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。