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初めての漁業体験『ホタテの耳吊り』

2022.6.10

はじめまして、北海道八雲町にあるゲストハウスsentoヘルパーのあんなです!

5月上旬、青森県から船に乗って3時間半と車で1時間。

たどり着いたのは、日本で唯一日本海と太平洋を眺望できる町、八雲町でした。

 

なんで八雲町にやって来たかって?

これは、町民の方からよく聞かれる質問です。何もないと思うけどな〜、と言葉を添えて。

 

その答えには、八雲町民には『あたりまえ』で、移住民には『おもしろい』秘密が隠されています。

 

「初めての一次産業の世界」

 

私が八雲町に来た5月は、ホタテの養殖のために漁師さんが「ホタテの耳吊り」のラストスパートをかけているところでした。毎年2月から5月下旬頃までのこの期間、漁師さん達は町内・外から仲間を集めて手作業で、その「耳吊り」とやらを進めていくようです。

 

「ホタテの耳吊りってなに??」

 

私も八雲町に来て二日目、早速ホタテの耳吊りバイトを体験してきました!

 

耳吊りとは、ホタテの養殖のために、稚貝というホタテの赤ちゃんの貝の耳の部分に、穴を開けて、ロープにつけていく作業のこと。

 

私の地元も漁業が盛んでしたが、いざ漁業との関わりを持つのははじめて。新しい景色が広がる光景は、驚きの連続でした。

 

『耳吊りバイトの日のタイムスケジュール』

 

5時 集合 穴あけ作業開始 

7時 休憩

7時20分 作業再開

10時 休憩

10時20分 作業再開

12時 お昼休憩

13時 作業再開

15時 休憩

15時20分 通し作業参戦

17時 片付け 終了

 

※労働時間:5時から17時の間で好きな時間

※休日:海が荒れた日 (休み希望日)

ワーケーションx漁業体験

まず、集合は朝の5時。

眠い目を擦りながら、早起きできた安堵感と共に作業場に向かいます。

到着してすぐ、漁師さんの奥さんが作業内容を教えてくれました。

 

そこには貝に穴を開けていく機械が数台並んでいて、その機械に貝の向きを揃えて並べる作業を黙々とこなしていきます。同時に、変形してしまっている貝や、小さすぎる貝を選

 

別していくのも、手作業で行っていきます。6時頃からは、穴を開けた貝に紐を通していく作業をするメンバーが集まって来ます。みんなで淡々と作業していく。これもまた、面白い光景です。

 

2時間ごとに小休憩と、12時から13時はお昼休憩があります。終わりは長くて17時まで。

5時から17時の間で好きな時間に入れるので、午前中働いて、午後は遊ぶなんてこともできます。期間も1週間〜と短期間でも参加できるので、八雲町に中・長期滞在する際は、なかなかできない一次産業のおもしろ体験をぜひ!この体験をするために滞在してみるのもアリですね!

 

小学生が学校の前に手伝っていたり、お母さんが赤ちゃんをおんぶしながら作業したりと、耳吊りの期間は多くの方が参加して、毎年この耳吊りの期間を乗り超えていくようです。その中にぽつんと私が入っていても、みなさんとても気さくに話しかけてくれるので安心してください^^

 

初めは、機械や周りのスピードに慣れていくのも一苦労だったり、ホタテの入っているカゴが結構重かったりと大変さも感じられますが、私たちが普段、あたりまえに美味しく食べていたホタテは、こんな手間暇かけた作業の中から生まれていたのか!と本当に驚きと、そして有難さに包まれて作業ができました。

 

地元の漁師さんと乾杯!

 

次の日が休みとなると、地元の漁師さんは街に集まります。八雲町は夜遅くまで営業している店舗が少ないので、集まるのはだいたいスナック。そこはまるで、時代の流れが違うような異空間で、なかなか覗けない漁業の裏の世界を少しだけ見れるような気がして面白い。

沖に出る漁師さんは、毎朝2時頃には出発しているようです。朝5時からの作業が毎日続くことも大変なのに、更にその上の過酷さ…それでも漁師さんは沖に向かいます。

そして、17時頃まで作業が続く毎日。次の日は2時、、このループ。毎日20時頃には寝ているそうですが、帰宅後はご飯を食べて、眠るくらいしかできないそうです。

誰がどう見たって凄まじい環境下での生活。

 

それでも、乗り越えられるのは、守りたい仕事であり、家族がいること。私と同年代の漁師さんは、中学校を卒業してすぐに漁師となったそうです。家族で守り続けている仕事。

今回初めて一次産業の世界を体験して、ほんの少しですが身を持ってその苦労と奥深さを感じることができました。

 

八雲町での暮らし

私は現在、ゲストハウスsentoでヘルパースタッフをしながら漁業や農業の一次産業のお手伝いをして暮らしています。初めての町での暮らしと、一次産業との関わり。毎日が新しい景色の連続で、いつの間にか1日が過ぎています。

ヘルパースタッフや、八雲町に移住してきた仲間達と家族のように食卓を囲んでご飯を食べたり、隣町にでかけてみたり、地域と関わりながら楽しい時間が過ごせますよ〜!

私も、ゲストハウスのような居場所作りを今後していきたいので、その仕組みを学びながら八雲町での暮らしを満喫していきたいな〜と思っています。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

北海道八雲町でぜひ、お待ちしてます^^